第116回 日本消化器病学会九州支部例会/第110回 日本消化器内視鏡学会九州支部例会

会長挨拶

第116回日本消化器病学会九州支部例会

第116回日本消化器病学会九州支部例会

会長 兒玉 雅明

(大分大学福祉健康科学部 福祉健康科学科 教授)

この度、第116回日本消化器病学会九州支部例会会長を拝命し伝統ある本会を担当させて頂き大変恐縮するとともに身に余る光栄に存じます。ご高配を頂いた大分大学消化器内科 村上和成先生、前支部長の向坂彰太郎先生、現支部長の井戸章雄先生、またご指導頂いた諸先生方に厚く御礼を申し上げます。

2019年末に発生した新型コロナウイルス感染症は瞬く間に世界を席巻し、これまでの日常が一変する事態となりました。本邦においても人々の生命・健康、また経済に及ぼす影響は甚大なものであり収束まではまだ困難の道が続くと考えられます。

本支部例会は第110回日本消化器内視鏡学会九州支部例会と合同開催であり、会長の大分大学消化器・小児外科 猪股雅史教授と通常開催を目指しておりましたが、感染拡大の懸念からやむなくオンラインおよび誌上による開催へと変更させて頂くこととなりました。多くの方にご心配とご不便をお掛けし、深くお詫び申し上げます。

大分は1557年ポルトガル人のルイス・アルメイダが日本で初めて西洋式病院を開設した地であり、今回のテーマを「西洋医術発祥の地から新たなメッセージ」と致しました。特別講演には、国立がん研究センター研究所エピゲノム解析分野 分野長の牛島俊和先生に御願いを致しました。皆様より多くの新知見を500年近く前に西洋医術が黎明の時を迎えた大分の地から再び発信して頂けたらと存じます。

コロナ禍の中にも関わらず皆様より各主題に加え一般、研修医、専修医発表に300を越える演題をご応募頂き誠にありがとうございました。直接皆様にお目にかかって御礼を申し上げることが出来ませんが、充実した内容の会をお届けできますよう村上教授、猪股会長のご指導の下入念に準備を進めております。是非多数の皆様のご参加を頂けますよう心よりお願い申し上げます。

最後に、皆様のご健勝とこのコロナ禍の一日も早い収束、再び活気あふれる学会討議を皆様と行えますことを祈念してご挨拶の言葉とさせて頂きます。

第110回日本消化器内視鏡学会九州支部例会

第110回日本消化器内視鏡学会九州支部例会

会長 猪股 雅史

(大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授)

この度、第110回日本消化器内視鏡学会九州支部例会を拝命いたし、大変光栄に感じています。第116回日本消化器病学会九州支部例会(兒玉雅明会長)との合同開催として、2020年12月4日(金)・5日(土)、ホテル日航大分オアシスタワーおよびソレイユにて開催を予定しています。八尾建史支部長のご指導の下、6年ぶりの大分開催の特色を活かして実りある学術集会にしたいと考えています。

本会は、会員の皆様を大分の地にお迎えして開催したいと考えておりましたが、昨今の新型コロナウィルスの感染状況を鑑み、消化器病の兒玉会長並びに両学会支部長ともご相談を重ね、参加者の安全面と活発な学術的交流の双方の観点から、オンライン及び誌上に変更させて頂くことになりました。

さて、大分市は、1557年(弘治3年)の室町時代末期に,日本最初の洋式病院(府内病院)が設立され、ポルトガルの青年医師アルメイダによって内科はもとより洋式外科手術が盛んに行われました。このような歴史を踏まえて、今回の支部例会では、「西洋医術発祥の地から新たなメッセージ」というテーマを掲げました。消化器内視鏡学に取り組まれた先達の努力と探求心に敬意を表し、これまでの診断・治療法の客観的評価を行い、また令和時代における工夫点やchallengeを各施設からご発表いただき、本学術集会として、新たなメッセージを発信したいと考えています。

本例会開催の3つの特色をご紹介します。

(1)内科と外科のコラボレーション;
外科医と内科医の両会長による抜群のコラボによって、プログラムでは内科と外科のクロストークする領域にフォーカスを当てています。また内視鏡技師会との合同開催による医師、技師などの多職種コラボにも力を入れています。

(2)低侵襲性治療にフォーカス;
大分大学の国立大学法人ミッション再定義に掲げられている“内視鏡による低侵襲治療の開発と普及”を踏まえ、今回のプログラムには各領域における「低侵襲治療」にスポットを当てています。高齢化社会に求められる患者にやさしい内視鏡治療・内視鏡外科の取り組みについて、皆様と考えて行きたいと思います。

(3)withコロナ時代の消化器診療についての緊急特別企画
世の中の情勢を受け、WEBプログラムの中に、緊急特別企画「コロナ感染拡大における消化器診療―何が起こった?その時どうする?」

を組み入れることにしました。皆様とともに、新しい時代の消化器診療を考えて行きたいと思います。

若い先生からベテランまで、医師やメディカルスタッフまで人の移動を伴わない新しい形での九州支部例会の開催が、皆様にとりまして、有意義な学会となりますよう、事務局一同、鋭意準備を進めて参りたいと思います。

何卒、ご理解・ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。